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2014年6月9日月曜日

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MISSION Blogに投稿するのは実に4年3ヶ月ぶりだ。その間にも内視鏡外科手術を取り巻く環境はかなり変わった。こうして文章を書いているブログ主も1999年から在籍した社会医療法人敬愛会 中頭病院を退職して2014年5月から沖縄県那覇市の大浜第一病院へ異動した。前施設での15年間のうち、13年は寝ても覚めても内視鏡手術が生活の中心だった。胃に対する腹腔鏡手術が中心であったが、他の腹部臓器の内視鏡手術もかなりこなした。しかし、救急車が年間5000台以上来る急性期の地域支援病院でもあったため、緊急手術も多かった。内視鏡手術の適応とならない開腹手術もかなりこなした。症例数が多かったこともあり、小さな島における単一施設としては最も多くの外科手術を経験したと思う。 腹腔鏡手術においては、腹腔鏡補助下幽門側胃切除(LADG)が小開腹を排除した完全腹腔鏡に変わり、腹腔鏡補助下胃全摘(LATG)も完全腹腔鏡となった。2004年から導入した病的肥満に対する腹腔鏡下Roux en Y胃バイパスも少しではあるが症例数を重ねた。その技術を得たからこそ、完全腹腔鏡下の胃全摘ができたと思っている。また、その間、TANKOやNeedleの手術もあっという間にいい意味で『普通の』手術になった。外科医として一線で活躍できるのはおそらく10年もないだろう。外科医人生の締めくくりとして、Bariatric Surgery/Metabolic Surgeryにフォーカスするため、県都の那覇市の病院へ異動した。失うものも多かったが、僕にしか出来ない仕事を必要な患者さんのために提供するために決断した。現在、前施設と同じレベルの手術ができる環境を構築中であるが、できるだけ早い時期にトップスピードに乗れるようにリブートしたいと思っている。